生活習慣の改善において大切なこと

生活習慣病は多くの病気の発症や進行に関与すると考えられているため、生活習慣を改善するよう指導することの重要性が増してきています。
生活習慣病の指導を目的とした外来を設けている病院もあるくらいなので、生活習慣の改善は大きな課題の一つと言えるでしょう。

中でもその役割の多くを担うことが期待されているのが看護師です。糖尿病看護認定や日本糖尿病療養指導士といった資格もあり、医師だけでなく専門的な知識を持つ看護師にも割り振られる仕事となっているのは間違いありません。

けれど、生活習慣の改善はとても大変です。外来という形であっても入院という形であっても、患者と接する時間は限られています。医療従事者と過ごすよりも、遥かに多くの時間、患者自身が生活習慣の改善に取り組まなくてはいけないこと、そして改善には時間がかかるところが難点とも言えます。
間違った習慣から抜け出すことはもちろん、正しい生活習慣を継続することはそう簡単なことではありません。本人がいくら努力をしても、一緒に住んでいる家族や他人からの影響があっては上手く行かないこともあります。
また、努力を重ねても、結果が見えてこないと継続して頑張ることに疲れてしまう患者も少なくありません。
したがって、患者一人一人に合わせたメンタル面でのケアにも力を入れることが大切になります。

看護師が生活習慣病の指導をする際は、正しい知識や専門的な知識を持つこと、そして根本的にある習慣改善の難しさを理解し、患者に寄り添うことが欠かせないでしょう。