看護師が仕事で扱う様々な生活習慣病について

看護師は、仕事でさまざまな生活習慣病を扱います。

たとえば、幅広い年齢の人が罹患するのが糖尿病です。糖尿病にはI型とII型がありますが、生活習慣と関わりが深いのはII型です。II型糖尿病は、普段の食事や運動習慣、肥満、ストレスなどが原因と言われています。
高血圧や脂質異常症、肥満なども、生活習慣病のひとつです。
高血圧は、塩分が多い食事や肥満、飲酒などが原因になることが多く、比較的若い年齢の人にも見られます。
脂質異常症は、血液中の中性脂肪やコレステロールの量が増え過ぎてしまう病気です。脂質異常症の人は動脈硬化のリスクが高いため、心疾患などにも注意を払う必要がでてきます。

生活習慣病を抱えている人は、複数の病気をもっているケースが少なくありません。腹囲のサイズが一定の基準を超える場合は、メタボリックシンドロームに該当する可能性もあることから、食事療法や運動療法での体調管理が必要になってきます。

看護師がこういった生活習慣病の人と接するときは、折に触れて本人の体調や検査結果などを確認しておくことが大切です。
生活習慣病はこれと言って症状が現われないことも多く、本人が病状を軽く考えているケースもあります。
食事指導の内容を守ってもらえないときなどは、自分の病気を患者さんが理解できるように、看護師がフォローをしていく必要があるでしょう。

生活習慣病は、長く治療を継続していかなければならない場合が多いです。慢性疾患についての知識やケアのノウハウなどを勉強しておくと、適切なフォローができるでしょう。